稽古が続いています。
次回通しということで、それぞれに意識が高まり、そして不安も出てきています。
何しろ初舞台のメンバーが多い今回、余計に意識せずにはいられません。
このアクターズラボ、システム上、演出家がつける稽古時間はとても少なくなっています。
本番が迫っても週に2回しか稽古が設定されていません。それを、1年という長いラボ期間、そして自主練というかたちで補っていくわけです。
その週2回の稽古、筒井さんにとってすごく気持ちが入る時間です。シーンをどんどん回していきます。反面、みんな集ってのストレッチや発声などの時間がとれないんですね。今回決して静かな舞台ではありませんから、声を大きく、身体も大きく使います。ということで喉にダメージがきたり、身体が上手く動かせなかったり。そのことで不安を抱えているメンバーが何名かいたようです。
ですが筒井さんから良いアドバイスがありました。
ざっくりとになってしまいますが、直前の付け足しでちょっとだけのアップよりも、普段の生活の中で変に力が入っている箇所を作らず、自然体でいることの方が大事だということ。
筒井さんの経験から生まれる言葉は、みんなの不安を和らげ、前を向かせてくれます。
よくよく考えてみると、筒井さんは役者であり、だからこそ同じ目線で説得力のある言葉が生まれるのだなあと感じました。
先輩の役者から、後輩の役者を志す者へ。
そんな在り方が見え、アクターズラボの良さに気付かされた思いです。