2013年12月31日火曜日

今年最後。アトリエ劇研にて。


本年最後の講座でした。
アトリエ劇研で夜のみ稽古の予定でしたが、昼過ぎから追加で借りて、昼から夜までの稽古でした。

それぞれの台詞量の多さ、段取りの多さ。そして演出は稽古の都度変化していくところもあるので、集中を保って、筒井さんの演出についていきながら、そしてそこから自ら発揮出来る事を探りながら演じていきます。
段取りは数々あれど、大事なのはやはり役者の力。筒井さんもおっしゃっていましたが、「光を自分自身に集める」「自ら空気を動かす」ということです。

さて、講座は今年は終了。
ですが、明日、明後日はカラオケボックスで練習するという言葉が聞こえてきました。正月休みも返上で稽古に打ち込んでいくようです。

公演は12日からです。ぜひ。

劇研アクターズラボ+ルドルフ
“絶対、大丈夫か”第2回公演

フンベルバルディンクの衛星生中継

脚本・演出 筒井加寿子

岩﨑果林 岡本昌也 柿谷久美子 竹内香織 多田勘太 

1月12日(日)14:00/19:00
1月13日(月・祝)14:00
アトリエ劇研

一般・・・1,800円(前売り当日共)
学生・劇研アクターズラボ受講生・・・1,300円(要学生証)


舞台監督:西田聖(GEKKEN staff room)
照明:真田貴吉
音響効果:奥村朋代(GEKKEN staff room)
企画制作:沢大洋
助成:京都府文化力チャレンジ
協力:シバイエンジン

チケット取り扱い・ご予約

アトリエ劇研
〒606-0856
京都市左京区下鴨塚本町1
075-791-1966(10:00〜18:00)

主催:特定非営利活動法人劇研
ご予約はこちらから!!

12/28 沢

2013年12月28日土曜日

通し稽古。それぞれがどう感じたか。

本番会場となるアトリエ劇研にて、初の通しをしました。
まだ少し、台本を持ちながらの部分もありましたが、セリフ、段取り共に段々と身体に入ってきている状況でした。(最後のシーンは退館時間が迫り、残念ながら出来ませんでした。)
写真をみてもわかる通り、粗方、舞台装置、小道具が揃ってきています。衣裳もあとちょっとです。


出来としては、どうだったんでしょうか。まずはメンバーがどう感じたのかが気になるところ。
外から見ていると、初めてのアトリエ劇研での稽古、そして初めて舞台装置、段取り、セリフに気をとられている印象でした。そしてコメディ作品なので、通しでは客からの反応が得られないのも難しいところ。上演の中でメンバー自身が感じたであろう違和感を、いかに早く消していけるかが大事なように思います。アトリエ劇研でずっと稽古できるわけではないので、通しの感触をなるべく新鮮に覚えておいて、どうすれば違和感がなくなるか、実践の中で、通しの感覚と重ねながら確かめていって欲しいと思いました。

ですがもちろん、キラリと光りだしそうなシーンもありました。
上演中に違和感ではなく、役柄と自身の感情が高まり合って調和して、それぞれのある一定のラインを超えた時もあったと思います。出来ている感覚と言いますか。
そこは絶対に信じて、その感覚を揺るがない芯に置いて、キャラクターを育てていって欲しいと思いました。

さて、もう2013年が終わります。講座としては12月28日が最終稽古。
毎日の稽古で疲労もかなり溜まっていると思います。ですが、ここまで稽古を踏ん張り、正月はしっかり休みをとって、新年、着実な一歩を踏み出して欲しいと思います。

12/25 沢

2013年12月25日水曜日

前へ前へ

 衣裳、音も段々と揃ってきました。
そんななか、初めの方からシーン稽古を進めていきます。現在、自主練と講座の区別は、ほぼありません。毎日のように自主練時間が取られ、筒井さんもほぼ毎回稽古に付き合います。ラボ史上、ここまで稽古を共にする講師の方はいなかったんではないでしょうか。贅沢な時間です。



さて、筒井さんの指導も、どんどん熱を帯びているように感じます。
ダメ出しの度に筒井さんが前に出ていき「こういう風にやって」という風に、動きながら指導にあたります。メンバーも必死についていこうとしますが、どうしても筒井さんがやるようにはいきません。前にも触れましたが、ポイントポイントをおさえながら、その間をいかに自然かつダイナミックに繋いでいくか。それぞれの個性、頑張りが試されるところです。稽古中にイメージを膨らませる時間はあまり取れないため、家に帰ってからの自主練にかける時間が必要に思います。年末、慌ただしい時期にかなりきつい作業になると思いますが、もう一踏ん張りというところです。


25日は初の通しです。台本は、ほぼ覚えました。
緊張もするかと思いますが、前へ前への精神で、現時点での最高の舞台を期待しています。

 

12/23 沢

2013年12月23日月曜日

通し稽古へ向け。



二幕のおもしろシーンを中心に稽古。おもしろシーンといっても、二幕にあるシリアスなシーンの流れからおもいっきり印象を変えることで、二幕全体が引き締まって、より一層深いものになるであろう、大事なシーンです。全体からのギャップがあるため、メンバーにとっても難しいシーンになるのではないかと思います。
作品の核になる稽古が増えてきて、なかなかブログに載せずらいのですが、どんどん良くなっていて、稽古でも見応えがあります。それぞれのキャラクターも見えてきました。

後半、スタッフの舞台さん、音響さんが来られました。スタッフワーク面も佳境です。
そして一週間後、通しの予定です。ここをまずは大きな目標に、毎日の自主練が続いていくことと思います。

12/18 沢







2013年12月18日水曜日

セリフを入れ、身体を自由にする。

前回に引き続き、第二幕の通しを実施。



一幕とうってかわって、コメディ作品ながらもほろ苦く重い場面があります。
感情を大きく動かしますし、色々な方向に振れていきます。また、その感情をかなりシャープに発露しなければならない場面が多く、いかにその域に達するかが大事になってきそうです。

前回と合わせてランタイムを計測。作品全体の上演時間は1時間50分を目指していくとのこと。そのためにセリフをすぐにでも入れ、セリフをスムーズに言えるようになって、身体を自由にすることが不可欠です。毎日の自主練と、それぞれの仕事で大忙しの毎日ですが、時間を確保していかなければなりません。
このクラスは既にエンジンがかかっていますが、さらなる加速が求められていきそうです。



12/16 沢


初めての通し稽古で、作品を掴む。

今回は、一幕の通しをしました。
通しと言っても、まだ台本は離せません。ですが、段取りやシーンのニュアンスは身に付いてきていて、見ていて流れが伝わってきます。一幕は『序破急』の“序”の部分。まずは作品の世界観、そしてこれから展開していく物語のさわりを伝えていきます。

無事、一幕の通しが終わり、筒井さんからは、想像よりできが良かったんではないかとのコメントがありました。メンバーからも通してみた感触を確認しましたが、「流れが体感でき良かった」「それぞれの役割がはっきりしてきて、どこまでやっていいのか知ることが出来た」などの前向きな感想が多かったです。
もちろん課題はたくさんありますが、ペースとしてはなかなかではないかと思います。

さて最後に、改めてこの作品に込めるメッセージを筒井さんからメンバーへまっすぐに伝え、終了となりました。

12/14 沢


2013年12月11日水曜日

ベースを保つ

今回のラボ、稽古時間が短いこともあり、かなりのスピードで進んでいきました。





















稽古中、キャラのベースをいかに保つかが問題になったことがありました。わりと大人なキャラの為、ゆったりとした自分のペースを常に持ったまま、ふざけてみたり、まじめぶってみせたりという表現が必要になってくるわけです。テンションを上げる事に重きをおくとベースが崩れるし、ベースを保つ事に重きを置くと、スピードやパワーが落ちていきます。
その二つをいかに共存させるかは、今のところメンバーに任されていますが、とても難しい部分ですね。ですがまだ一ヶ月ありますから、変化を楽しみにしています。

後半は、オープニング部分の稽古をやっていきました。
モノを、誰がどこに、どのように運ぶかが決まっていて、メンバーもしっかり把握しています。すると、演じ手もそうですし、演出サイドとしても、気にするべき点が減って演技に集中できます。この段取りの把握は、本番直前になって、とても有効に働いてくるのではないかと思いました。段取りを覚えるのは、なかなか大変のように思いますので。


さて、今回の稽古は終了。いつもの2倍くらいの空間での稽古で、声量も意識できたのではないかと思います。

12/11 沢



台本完成!点と点を繋ぎ、星座を見いだす。

台本が完成しました!
今まで第二幕までの完成稿だったものに第三幕が合わさり、全貌が遂に見えてきました。
筒井さんの生き方、思想が大きく現れてくるようで、メンバーが向かう先も、ビシッと定まっていくのではないかと思います。



















稽古に入り、第三幕を中心に繰り返し練習を行っていきます。
やりながら、筒井さんから何度も指示が出ます。完成稿があがってすぐですので、台本の紹介といいますか、筒井さんが「私はこう考えて台本を書いた」というポイントを、細かく伝えていきます。間の取り方であったり、声色の変え方、リズム感、ネタのニュアンス等々。折れ線グラフで言うならば、どういう点を通って台本を辿っていくかの確認です。



















さて、次のステップとして、点と点で繋いだ流れの『間』を、それぞれの感性と鍛錬でどう繋ぐのか。その『間』にどんなビジョンを持つのか。ここにかかっています。

12/9 沢



2013年12月7日土曜日

第二幕がほぼ完成し。

今回のラボ。
第二幕の完成稿がほぼ出来上がってきました。今まで仮の状態だった台本から、少しずつ変更が入っているようです。


さて稽古の様子を見ていると、各々の発話にメリハリがかなりついてきたように思いました。自主練の成果でしょうか。
セリフ毎に、相手、そして観客に何を伝えたくて、どこで笑いを取りにいくのか。舞台上でどんな印象を与えたいかがクリアになってきていました。そして何より、セリフの入りが早いです。


前回の作品と違い、なかなかシリアスなシーンもあります。今回も稽古でやりました。それぞれの、これまでの人生、これからの人生を重ねていきながら、どうしても重くなってしまうところを、コメディ作品としていかに上演するか。メンバーと、筒井さんの腕の見せどころとなりそうです。

12/4 沢







2013年12月4日水曜日

第一幕完成!!

今回のラボ。
お馴染みの浦島さんも見学に来られ、フルメンバーで稽古していきました。
今までは仮台本だったのですが、今回、第一幕の完成版がみんなに配付されました!

まずは読み。そしてすぐに立ち稽古へと移っていきました。
全体のビジョンを確認するため、オープニング(導入部分)を稽古したり、舞台、照明、音響を意識した演出が追加されていきます。

シーン毎に、舞台配置がどうなっていて、どこに照明がついていて、どんな音響がなっているか。それを把握していくのは、役者が舞台に立つ上でとても重要です。そこから、何ができるのかを考えることができます。速いテンポで稽古が進んでいきましたが、ワンシーン毎に、しっかりと舞台配置、立ち位置等を覚えていって欲しいものです。
ラスト、自主練に来れないメンバーがいるということで、他の全員登場するシーンを稽古していきました。
12/2  沢


2013年12月2日月曜日

望遠鏡がきた。


今回のラボ、メンバーの岡本君が雨の中、望遠鏡を持ってきてくれました。チラシにも描かれているように、とても重要な小道具となりそうです。
そして、舞台上で使う消えモノ(食べ物)やその他の小道具など、どんどん揃ってきていて、実際の舞台に近い状態で稽古が進んでいきます。


最近の稽古は完成しつつ在る台本で、繰り返し立ち稽古をしていっています。筒井さんからのダメだしが入ったり、台詞ごとに筒井さんがメンバーに実演してみせ、「ここは鋭く」「ここは声色を変えて」と、指示をだしていきます。そして、メンバーがやってみると、実際にシーンが立体的になり立ち上がってきます。そこで、メンバーがただのモノマネにならないことがポイントかと思います。

さて、最近は少し風邪が流行っていそうです。これからはさらに寒い時期が続くので、しっかり栄養と睡眠をとり、稽古に向かっていきたいものです。

11/27 沢

悲惨な話をいかに笑い飛ばせるか

今回の『絶対、大丈夫か』
いつもと会場を変更し、左京東部いきいき市民活動せんたーで講座を実施しました。


最初、車座になってみんなで話をする時間がありました。
タイトルにもありますが、悲惨な話をいかに笑い飛ばせるかが作品のテーマとしてあるという話でした。人生に起こる悲劇は辛いが、それを転化して描けるのが喜劇のいいところです。誰しも(おそらく)悲惨な人生に巡り会うが、いかにユーモアで乗り越えられるか、ということ。筒井さんから見て、そういった人生を送ってきた人は、生き抜いてきた強さ、人としての魅力をとても感じるんだそうです。










人生観を、大人な態度で描き出そうという今回の作品。
メンバーにとっても、役柄を人ごとと思わず、まさに己の事としてとらえ、役柄と一緒になって成長していける作品なのではないかと思います。

11/25 沢

2013年12月1日日曜日

セリフが身体に入っていく

今回の「絶対、大丈夫か」ラボ。
家族のシーンを中心に稽古していきました。

段々と、メンバーがセリフを覚えだしています。ついこの前、台本を渡したところですので、かなりの早さです。それぞれの中に、この台本でやりたいことがある証ではないかと思います。言葉の拘束を自由にして、身体表現にも集中していきます。

11/20 沢