2013年5月29日水曜日

配役決定。自立へ向けて。

今まではラボ生の引き出しを増やしていくため、コツコツとスキルを積み重ねていましたが、夏の本番も近づいてきたため、筒井さんの指導が入りながら稽古を進めていきました。「おもしろいことは、人と人の関係性、『間』に生まれる。だから自分自身をおもしろいと感じる状態は正しくない」ということなど、突っ込んだ指導が入っていました。


そして今までやっていたコント作品2つに加え、全員参加の作品も本格稽古スタート。配役も決まり一気に進んでいきました。
ほぼ初めての台本読みであっても、それぞれに最初の演じ方のテイストがあって、それぞれにしっくりとくるようにスタンスを定めているように感じられました。これは、今まで細かく考え実践していったテーマのあらわれで、意識の変化が少しずつ出始めているのではないかと思います。

他のクラスも担当していて感じることですが、『自立した俳優』になること。
やはりここが肝のように思います。それぞれのやり方で、少しずつですが確実に近づいていっています。

沢(5/27)



2013年5月25日土曜日

新台本登場。

5月からのラボは新メンバーを一人加え、6人で活動中です。
『絶対、大丈夫か』というチーム名ですが、そのニュアンスと違う感じで稽古が進んでいっているように思います。とにかく真面目に、小さいことからコツコツとコント台本に立ち向かっております。この期間がとっても大事で、チームといての意識の統一、そして役者としての下積みとなる期間。一見地味ですが、メンバーはとても楽しそう。充実しているように見受けられます。
 
 
私は遅れての参加になってしまい後半から。
新しいコント台本が配布されていました。今回のも難しそう。
いまやっているものはちゃんと舞台にあげる予定です。本番が役者を育てる。これに間違いはないと思いますので、これから、思いっきり格闘していっていただければと思いました。
 
沢(5/20)
 
 
 

2013年5月15日水曜日

『わからない』ということを知る。

「 絶対、大丈夫か」の今回の講座。
引き続き2つのコント台本を研ぎすましていきます。

















まずは演技をする上でのテーマを書き出し、復習からスタート。
脚本の区切り、喜劇と悲劇のさかいめ、キョリ+角度+変化のスピード、声の大きさ+セリフのスピード、ステータスについて振り返りました。
そして今回は新たに『呼吸』について考えを共有し、稽古に入っていきました。その中で「声」を体の構造から理解するために、喉の図解がある資料を用いて説明されていました。「骨に近い筋肉を使うといいよ。」というのが印象的でよく覚えています。















稽古の中でいくつかの変化がありました。筒井さんからのアドバイスがあり、一人が大きく変わると、それに連動するようにまわりも変わります。筒井さんからも「ライブを大切に!」というアドバイスがありました。

最後に一度本番上演会。ビデオを撮ります。
最近はいつもこの流れ。最後の本番で、前回からどう成長できているのかがダイレクトにみられるわけですし、ビデオにも納められます。緊張もひとしおではないでしょうか。

今回の上演を終え、「わからなくなった」という声が多くありました。役者として考えなければならないテーマが増え、何回も何回も稽古するうちにどうしても越えられない壁が見えたり、指針がわからなくなったり。
ですが、わからないことがわかったんだ。チャンスと捉えよう。という考えで進んでいくようです。
まずはキャラクターの『行動の目的』をしっかりと認識すること。そしてその目的が達成されないことがまさにコメディになるということです。

2013年5月10日金曜日

目に見える上達ぶり

恒例となっているコント台本を実践。
今回は『タイミング』に重点を置いて練習に臨みました。
 
今回もタイミングについて、セリフが立て続けに続く状態、相手の語尾をくってしまう状態を考察。ホワイトボードに書き出し、あらゆる可能性を考えました。
ここで印象的だったのは、「唯一の答えを出す稽古ではなく、あらゆる可能性をはき出す稽古をしていこう」という言葉でした。ラボ生からでてきた言葉だったように思います。
現在の筒井ラボの方針ですね。その中で意識できる場所を増やし、手法を増やし、多様な演技ができるようにしていくこと。そしてそれは、筒井さんが想像した演技ではなく、それぞれのものを出せるように。そうすればよりおもしろくなるはず。ということのようです。
 
 
 
 
そのためか、稽古していても自発的に演技を変えていっているように見えました。そして何より、今まで細かく考察、稽古してきたそれぞれの箇所(喜劇と悲劇の違いについて、距離の問題、声の大きさ、ステータス、タイミング等々)が積み重なっていて、以前見た時よりも格段に良くなっていました。
少しずつ少しずつ、丁寧に丁寧にコントを作り上げていっています。




稽古の途中で。。。筒井さんが普段行っているという体幹を鍛えるバランスボールにチャレンジ!

2013年5月1日水曜日

「コメディーとしての態度」を見つける

コントを題材にした練習が続きます。
ちなみに高槻で行われているごまのはえさんのクラスでも、コントを題材に練習が行われていますが、コントというのは、とてもいい演技の練習になると感じます。「お笑い」は好きな方も多いと思いますが、いざ「笑わせよう」と思っても、なかなか思うようにはいかないのです。例えば「おもろいことをしてやれ」というアクションよりも、相手から受け取ったものにどう反応するかという、「リアクション」がより重要で、アクションとリアクションの的確な積み重ねが笑いを生むことになるのですが、これは、コントでない演劇でも同様に重要です。しかし、コントの場合はこれが最低限できていないと、笑いにつながりづらいので、練習としては有効だと思うのです。
 さて、筒井さんはメンバー自身が演技にまつわるさまざまな要素を自分達で発見できるような課題を、とても丁寧に提案していきます。今日出されたテーマは「声の大きさ」ということでした。「声の大きさは何によって決まってくるか」というお題から、声の大きさがどう見え方(印象)に変化を与えるか。について冒頭で意見交換を行ったの後、そこを意識しての練習を行いました。


笑えるコントを作るためには必須と思われる、「コメディーとしての態度」(コメディーを演じる場合の演じ方と言い換えられるかもしれません)を見つけるというのが当面の大きな課題になりそうです。そして、そこを目指すために、細分化されたテーマに沿って、色々な角度から演技を見つめながら、演技技術はもとより、台本の読解力を高めたり、「人のありよう」や自分自身を見つめる目を養っていきます。