2013年3月27日水曜日

無料WS2回目。今回は台本を使ったワークを実施。

今回の無料WSは筒井さん含め14名の参加!!
たった2時間のワークですので、とても早く時間が過ぎていった講座でした。



前回に引き続き自己紹介からスタート。そしてそこから急ピッチでワーク。今回はエチュードを行い年齢を当てるワークなど、状況から人物を推察するワークを中心に行いました。

そしてこのWSの目的として『筒井公演クラスの紹介』ということが掲げられているため、最近までラボ生で行っていた台本を使ったワークに少し着手しました。今回は別役実の、たった4行ほどの短編にチャレンジ。筒井さんは別役さんの講義に参加されたことがあるそうで、その講義で最上の笑いとして提示されていた台本とのこと。

12人が2人一組となり、6ペアに10分間の練習時間が与えられました。
それぞれのチームがすぐさま練習を始め、いろいろな手法に挑戦していました。もちろん初対面の方が多い場だったのですが、すぐさま2人でのセッションが開始される、とても熱量ある現場でした。



どう捉えていいのか分からない笑いでそれぞれ苦戦していましたが、6ペアの発表では様々な手法が見られ、なるほど。と頷いたり、笑いが起こったり、それぞれに刺激的な時間となったのではないかと思われます。
筒井さんから、「ウチは笑いを追求する団体ではない」とのコメント。ですが筒井さんの笑いへのこだわりは広く深く、1月の作品にも大きく影響していくのではないかと思います。


次回の無料WSは2週間後の4月8日。まだまだ受付中ですよ。
そして願わくば、筒井公演クラスに新メンバーとして関わってくれる方が現れますように!!


2013年3月22日金曜日

ラボ初の無料ワークショップ実施!!

今回は筒井ラボで無料ワークショップを実施しました!
公演クラスの追加募集もあわせて行っていますので、筒井クラスを広く紹介するために企画されました。



いつものメンバーに加えて、4名の新規参加者が加わりワークを実施。今までのコント台本から路線変更。昨年やった基礎ワークを中心に進めていきました。


最初はやはりみんな緊張していました。ですので自己紹介がてらのワークからスタート。
まずは『ニックネームと好きな果物』をそれぞれに言い当てるゲーム形式のワークからでした。去年のメンバーが集ったときのことを思い出し、少し感慨深く。。


そしてさらに、懐かしいワークが続きます。
◯舞台に立って、「見る←→見られる」ワーク。:〈半々に分かれて、一方は舞台へ。一方は客席へ。お互いにそれぞれをじっと見合い、舞台の上でどのような感情の変化、肉体の変化が起こっているのかを知るワーク。〉
◯チームでスポーツ観戦再現。:〈同じく半々に分かれて、チームごとに疑似スポーツ観戦。残ったチームは相手が何のスポーツを観戦しているのか言い当てるワーク。



筒井クラスでは、ワーク毎にやる振り返りの話し合いが行われます。ラボメンバー、そして今回の参加者含め実施され、何が良かったというよりも、何を感じたか。それぞれの体の声を再確認していきます。

最後は『ボール投げ』というワークで締めました。円陣になって架空のボールをパスし合うというもの。まずは野球ボール、そしてボウリングの球、風船、最後は子猫や鳥も登場し、どんどん複雑、そして表現が求められるようになりました。


今回のワークはこれにて終了。
次回以降、この流れで自身の体を再認識していくワークが行われていくことと思います。
まだまだ参加者募集中ですよ!

25日(月)   会場:人間座

4月8日(月)、15日(月)   会場:アトリエ劇研


ご応募お待ちしています! ▶ http://www.gekken.net/actorslabo/wanted.html




2013年3月15日金曜日

発見をするための場所。


今日は絶対、大丈夫かの稽古です。



開始直後から前回渡したコント脚本の発表に入りました。

まずは15分間の準備時間。

自分たちで舞台をどうしつらえるかも考えます。

まったく最初の発表です。

最初から完成度は求めない、稽古では結果よりも発見を優先して。

結果は何にしたって本番前に見えてくるので、稽古場ではいろいろ試してみようといったことが筒井さんから語られます。

















発表後にやってみて感じたこと、見ていて感じたことの意見交換を。

動きたいときに動けないという声がありました。

稽古場でこそ思いっきりよく動いて、思い付いたことをたくさん試してたくさん失敗して、そこから何を感じるかを大切にしていろんな発見をしていこうと。


話し合いはステータスがどうだったかについてに移ります。

役柄の力関係、上下関係がどのように設定されていて、どう変化していくのか。

また宿題になっていた話しの流れが変わるところがどこにあるかを話し合います。

つまり、作品が区切れるところをさがし、塊ごとにわけて話しの構造を把握し立体化していく。

この区切りが見えてくると場の雰囲気を切り替える意識が生まれます。

どう切り替えるかは演じ手のセンスにもよるのでしょう。

やり取りのテンポを変える、体のカタチや動きで変える、声の大きさや高低で変えるなどなど。



どうであれ演技に対しての思いつきのきっかけがそこにあり、

試すべき選択肢が増えて作品創作につながっていくということです。

このステータスと区切りを意識して再発表。

二回目だということもありますが、確実に作品の面白みが増していました。

作品がこのように変化していくのは、話し合いにおいて筒井さんは進行役、アドバイザーであり、

参加者が自ら考え検証していくことに重点が置かれているからでしょう。

つまりそこには役割の違いがあるだけで、上下関係は存在せずみんなが対等だということです。



これは創作現場において、とても大切なことだと感じます。

来週からこの稽古現場を体験できる無料ワークショップを開催します。

この機会にぜひご参加いただき、「絶対、大丈夫か」の創作を体験してみてください。

2013年3月7日木曜日

丁寧なアプローチ

2年目に入り3回目のクラスです。スタート間もないということで、昨年に引き続きしばらくは演技(演劇)に対して、丁寧にアプローチするワークショップが行われています。
 きわめて慎重にこまかく演技というものを見つめてゆくのは、筒井さんのワークショップの特徴です。しかし、こうしたアプローチを演劇経験が少ない人が学ぶのは、とてもいいことだと思っています。ともすれば気ばかり先に行ってしまって、自覚の無いままに「思い込み」の演技をしてしまったり、恥ずかしさや不安から「見たことのある」演技や「知っているもの」を頼りに演技してしまうことは、初心者ばかりではなくよく見受けられます。これでは、伝え合うとか、自覚するといった役者の本質的な作業に、意識が行かなくなる恐れがあります。筒井さんの手法は一見地味なのですが、教えるのではなく「発見」を促すので、「こうしなければ」というプレッシャーから解放され、ポジティブに演技に取り組みやすいように見えます。そしてなにより、「演技の積みあげ」を役者さんが実感しやすいのではないでしょうか。
 さて、当分の間はコントのテキストで練習する予定とのこと。前回公演でも見事に笑いをとっていたメンバーなので、その成果も楽しみです。