2013年11月27日水曜日

自身と役と。

今回のラボ、着々と進行している台本の第2章(18ページほど)がまとめられ、そこを重点的に稽古していきました。


母親と自分との関わりについて、それぞれの体験を伝え合います。そしてこれからの生き方についても。
僕も横で聞きながら、そういったことを考えてみます。するとその想像が、この作品を自らに近づけるきっかけとなります。自分がこのキャラクターの立場だったらどう思いどう行動するだろう、とか。この作品のメッセージを近くで感じ、自分はどう在りたいか、とか。そして自分だったら観客に、どう伝えたいか、とか。




今回は、舞台監督をつとめていただく西田さんにもお越しいただきました。
ラボメンバーの会話にも自然と加わってくださり、和気あいあいとしたムードで稽古が進んでいきました。
稽古後は、筒井さんとメンバー舞台美術担当の岡本君と西田さんで、最初の舞台美術ミーティングに向かった様子。公演2ヶ月前を切り、スタッフワークも急ピッチで進んでいきます。

11/18 沢

2013年11月14日木曜日

ニュアンスを受け取る。

今回のラボ。左京東部いきいき市民活動センターにて。最近は色々なセンターにお世話になっています。ありがとうございます。

今回は追加台本ではなく、今までのシーンを稽古していきました。
一度はやったことがある箇所です。前回以上の演技が求められます。そんな中の稽古でしたが、やはり上手くいくところも上手くいかないところも。前と同じ指摘をされてしまうところもあるようでした。筒井さんからの指摘のニュアンスを、いかに早くキャッチできるか。そのニュアンスには理由があるはずで、台本を読み込みながら、つきつめていっています。


本番までまだ2ヶ月ほどありますが、  筒井さんもメンバーも、意気込みは並々ならぬもの。もうすぐ自主練もスタートするようで、個々人のレベルアップ、そして筒井さんに披露する前段階での、メンバー間でのシーン作りが求められていきそうです。

沢 11/13

2013年11月13日水曜日

単語ごとに丁寧に捉え発語する。



チラシが到着。メンバーが早速、興味津々といった眼差しでチラシを見ています。
もうすぐ、みなさんの目にとまることになると思います。お楽しみに。




さて、今回は8ページ(2シーン分)台本が追加され、そこを重点的に稽古していきました。また、劇の構成も発表され、110分〜120分の上演になるそうです。


毎回のことですが、初見の台本を、まずはスムーズに読むことが求められます。セリフの一部一部の意味を、しっかり捉え、発語することが必要です。そこで、今回はそのためのワークの時間がありました。

ワーク内容は、①セリフをひとつ選ぶ。②セリフを文節、あるいは単語毎に区切る。③1、2歩の歩調に合わせて区切ったセリフをひとつずつ発語する。④区切ったセリフ毎に、歩く『方向』を変える。というもの。
体に単語がなじむよう、体のリズムと発語のリズムに違和感を感じないように丁寧に進みます。その中で、言えている単語はどれか、言えていない単語はどれかを探り、全てのセリフが言えるように感覚を馴染ませます。その流れで、今度は『エネルギー』も調整していきます。単語毎に必要なエネルギーの分だけ大きく一歩を踏み出したり、間を置いたり。コツは、決して大げさに体現することではなく、「このくらいで言えるだろう」というエネルギーで前進すること。

ワーク後、振り返りの時間がありました。このクラスのいいところは、全員が積極的に意見を言うことだと思います。今日もみんなの意見がありました。その中であったのは、「言葉のまとまりに気付けた」、「意味が噛み砕いて考えられるようになった」などなど。
今回も、講師とメンバーの対話を大事にした講座でした。

沢 11/11

2013年11月7日木曜日

10年後へ向けて

『絶対、大丈夫か』
今回の作品、時間のスケールや、生きること、死ぬこと、メンバーそれぞれの生活が想起されます。まだ台本は途中なのですが、やはり前回とは少し毛色の違う、大人の演劇になりそうです。

そう、今回、自然に舞台に立てるようになるまで10年。という言葉があったんです。(ちょっと表現に誤差あるかもしれません)
10年なんて過ぎ去ってしまえばあっという間。その時間を、今のメンバーはどう過ごすんだろうと想像したりしました。現在、ほぼ初心者からスタートのメンバー。役者としての初めに筒井加寿子さんに出逢えたことはとても大きいことだろうし、いいイメージを持って10年後に向かっていって欲しいと思います。


今は、筒井さんに示唆を与えられながら自発的に何でも生み出していけばいい時期です。この時期だからこそ、いろんな表現方法を試し、また、それぞれの演技の出力の幅を増やしてもらえればと思いました。

11/6 沢




2013年11月6日水曜日

ニュートラルから

今回のラボは、岡崎いきいき市民活動センターにて。
新たに台本が配布され、新しいところと前のところの稽古を合わせてやっていきます。

さて、演技にクセがついているメンバーがありました。演出によって演技のつけ方は全く違うので、色々な作品に出演していると、少しずつ演技に傾向ができていくということです。
それに対し、『まず、いること』を起点とすること。棒立ちで棒読みの演技ができること。これが己の演技体を保つ秘訣であると伝えられました。そして、相手からどう見られたいか、で演技を行うことが大事なようです。







作品の展開が広がりをみせ、世界が垣間見えました。
さて、今回の講座で出てきた『ニュートラル』を獲得し、そこから出発すること。これは生きることにもとても不可欠のように感じました。だからそれを一番に考える筒井さんの作品は、人にとって必要なものになっていくのだと思いました。

11/4 沢