2013年4月25日木曜日

距離の関係性から台本を立ち上げる。

今回のワーク。
「笑える」「笑えない」で項目を分け、それぞれ思いつく事柄を書き出していきました。双方にどのような違いがあるか話し合いました。


そして台本検証へ。
自分の役柄に客観性を持たせるため、役の笑える点を具体的にピックアップしていきました。そして箇所ごとに、どうやったらおもしろくなるか、考えていきます。同時にその役の一番大きな目的は何かも考えていきました。

今回のワークは、無料ワークショップで実施したことが多く盛り込まれていました。
例えば前回ですと『距離』について。


















前回のワークでは・・・
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① 舞台上で、居心地のいい場所、居心地の悪い場所を探しました。舞台上を歩き回りながら時間をかけてゆっくりと探し、ここだと思った位置に止まりました。

② 舞台の上手端、下手端に2人が立って向き合い、一方が一歩ずつ対面の人に近づいていきました。それぞれやった後、後ろ向きで近づきました。

③ 2人が45cm以内でいれる関係性を探りました。シチュエーションをそれぞれのグループで考えながら、かなり近距離で共存するための状況を探りました。⇒続いて、「3.5m」ではどうか。

④ 距離の変化するシチュエーションを考えました。

⑤ コント台本で、場面ごとにどの距離が適切か考え発表しました。
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上記のワークを実施していたわけです。
距離を意識することによりリズムが生まれ、シーンが生きてきました。
今後、他の問題も取り上げ発展させていくとのこと。それぞれのステータス、タイミング、目的、声の大きさ、高低、体の使い方などなど。
役者として解決すべき問題はたくさんです。自らで解決していけるよう、今後のワークがさらに進んでいきます。






2013年4月17日水曜日

ワークショップ無事終了!

これまで4回続けて来たワークショップも最後となりました。
ラボとしては初めての試みでしたたが、計14名の方にご参加いただき、新たな出会い、そしてこのクラスのとっても新たな刺激として還元されていくことと思います。参加してくださった皆様、誠にありがとうございました!!


4月末まで公演クラス追加メンバーを募集しています/詳細はこちら。  http://www.gekken.net/actorslabo/kyoto_labo.html





2013年4月10日水曜日

喜劇と悲劇のさかいめ。

本日は無料WSを実施。残り2回の開催だったのですが、今回も新規の参加者に来ていただきました!


今回は自己紹介をさっと済ませ、まず、鬼ごっこを。
そこから、「この鬼ごっこを悲劇的にするには」という方針でもう一回鬼ごっこをやりました。
”悲劇的に”という指示だけでしたが、鬼ごっこのやり方が激変。顔は険しくなり、動きは重く。中にはセリフが飛び交い、ドラマも生まれたり。ワークの着眼点が面白く、見ているだけでも楽しそうでした!

 

今回のテーマは、『喜劇と悲劇の境目』について。
鬼ごっこの次は、熱湯風呂(テレビ番組でお馴染みのやつです!)をいかに喜劇的/悲劇的に入湯するか。喜劇要素が強いシチュエーションにそれぞれアレンジを加え、先ほどより自覚的にワークを実施。
どうやったら悲劇か。どうやったら喜劇か。の問いにそれぞれの回答を見出そうとしていました。


喜劇/悲劇について最後、台本を使ってのワークを実施。2名ずつ、4ペアに分かれました。この前よりさらに少ない2行の台詞を用いて喜劇Ver.、悲劇Ver.での上演発表です。
それぞれのペアごとに全く違ったものが提示されたのが少し驚きでした。それぞれのスタンスで、喜劇、悲劇についての考えを深め、他者の意見も聞き、実際に観ることができるいい機会になったのではないかと思います。



総まとめとして、少し長めのコント作品を稽古→上演。
ハードル高めの脚本でしたが、2時間のワークで得たものをそれぞれに駆使し、そしてイメージを具現化することの困難さを感じながらワークは終了しました。


次回、4月15日がラストの無料WSになります。
筒井加寿子さんのワークを受けるまたとない機会ですので、ぜひ。お勧めします。


2013年4月5日金曜日

久々のメンバー5人にてのワーク

今回は久々の受講生のみのラボ講座。


以前より行っていたコント台本を中心に据えてワークを行っていきました。
その他のワークとして『どこからか来て、何処かへ去っていく』というものを実施。舞台上を通過するだけのこのワーク。筒井さんがいつもラボ生に伝えている、舞台上に現れる前に何があったのか。そしてどういう目的を持ってどこに向かっているのか。それを明確にせよとこと。
それぞれに思案しながら、条件に合った身体の状態、行動を探っていきます。その試演、そしてディスカッションの中で、筒井クラスメンバーそれぞれの向かう先が少しずつ少しずつ集約していくのでしょう。チームになっていきます。
現在はラボ新人も二人、そしてオープンなWSを開催し、色んな人間が混ざり合っている最中なので、5人+筒井さんが共にワークを行うのは、とてもとても大切な時間のように思えます。

そして新規ラボ生に対してもクセを読み取り、それぞれに合わせたアドバイスをされているのが印象的です。




後半はコント台本へ。
男性ペア、女性3名ペアでそれぞれ違う台本に臨んでいました。
状況を整理しながら細かく細かく、本番練習さながらのアドバイスが飛びます。
キャラクターとして相応しい行動はどのようなものなのか。状況としては。関係性としては。
諸々の問いかけに答えうる強度のシーンへ。修練を重ねます。